本当の自分になるために旅をする

考え方

この旅は、必ずしも順調でないし楽でもありません。たいていの人が、本当の自分自身よりもずっと価値の低い扱いに甘んじていること、はっきりと意見をいうよりも「いい人」を演じていること、長年周りからそう扱われていたというだけの理由で、自分を本来の価値以下にみなすことなどといった、捨て去るべき教えや常識に何年も、時には何十年も従っています。

私の場合は、いい人でいること、八方美人でいることで周りとの関係を取り繕い、それ以上自分に深入りさせないように予防線を張ってきました。本当の自分を見せるのが怖かったり、失望される気がしていたのです。

けれども何年もそれを続けていると、本当の自分がわからなくなります。とあるメンターに太一くんは「人見知りよね」と言われ、愕然としました。自分は初対面得意だし、人見知らずで40年やってきていると信じて疑わなかったからです。けれども、メンターと会話を続けていく中で、人見知りの真相がわかりました。体裁を整えるのは得意だけど、本当の意味での腹の底を見せていないという意味でした。そう言われて、しばらくは受け入れがたがったですが、なるほどと納得せざるをえない想いが次々とこみ上げてきました。

本当の自分をさらけ出し、自ら信じることのために言葉を見つけ、声をあげる旅では、その途中でたくさんの同志と出会いました。本当の意味で、順番は逆であり、同志と出会うことができたから本当の自分をさらけ出すということをしようと決意できました。10年来の同期信田と毎日のように語らっています。多くの気づきや学びをもたらしてくれています。かっこ悪い姿も、弱い自分も全てさらけ出すことで見えてくるものがたくさんあります。人に頼るということは、決して弱いことではないのです。人に頼れる人は、本当の意味で強さを身に付けた人なのです。7大きな木でも中身がスカスカであると、横からの力に呆気なく折れてしまいます。竹のようにしなやかに、折れ曲がりそうになりながらも、それを力として跳ね返す。弱さを見せるというのはそういうことなのです。

SNSには、成功体験やきらびやかな情報がありふれています。そんな中自分だけがうまくいかなかったり、苦しんでいたりするととても孤独に感じます。世の中から一人取り残された気にすらなるのです。誰もが理想の人生を手に入れているのに、自分だけが苦しんでいるように感じるのです。だからこそ、成功だけでなく挫折も共有し、困難に陥っている最中に「自分がどう対処しているのかを見せる」ことが非常に重要なのです。自分は今まさにこれを実践中です。

真実に向かって前進するための精神力は私たち全員に備わっています。その力を使っていきます。自分の力を認めましょう。そして同じことができるよう周りの人にも手を貸してあげましょう。まず、自分がその最初の一歩を踏み出すのです。