「心のコップが上を向いていないと何を伝えても子どもの心に届かないよ」
新任の頃指導教官に言われた言葉である

要は教師の言葉を受け取る気持ちがない子には何を言っても響かないということである
つまり何を言うかよりも、誰が言うかが大切であると言うこと。
あの先生が前に立つと不思議と子どもが静かになり、話を聞く体勢になるっていう先生いませんか?
若い頃そんな先生に憧れて、その先生の様子をじっと観察したことがある。
そして気づいたこと。細かい声かけの数が全然違うってこと。
「髪きった?」「その服初めて見たよ」「今日元気ないね」「スリッパ揃えてくれてありがとう」「いい声であいさつしてるね」
何気ない一言であるが、子どもが言われて思わず笑顔になるような声かけを欠かすことの、浴びせていた。
つまり関係づくりに専念していたのである。
野球少年にとってのイチローになろう

これは昔自分の師匠である金大竜先生に教えてもらった言葉である
野球少年が公園で野球をしていた。知らないおじさんが寄ってきてバッティング指導をしても誰も聞く耳を持たない。
イチローが近寄ってきたら、目をキラキラさせて一文字も聞き逃さないようにするのではないだろうか。
つまり野球少年にとってのイチローのような存在になるのである。
先生がイチローのような存在になれれば、「静かにしなさい」と言わなくても前に黙って座っているだけで、きっと静かになり、顔を上向けて話を聞いてくれる。
つまり心が上向きになるのである。
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